ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は5日夜(日本時間6日午前)、米空母エイブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群と爆撃部隊を中東に展開していることを明らかにした。声明で「米国や同盟国の利益を攻撃すれば、容赦なく実力を行使するというイランに対する明確なメッセージを送るためだ」と主張した。
ボルトン氏は「米国はイランとの戦争を望んでいるわけではない」としつつ、「代理の勢力やイラン革命防衛隊、イラン軍によるいかなる攻撃にも対応する万全の準備をしている」と牽制(けんせい)した。トランプ米政権は2日、イラン産原油の全面禁輸に踏み切っており、イランにさらなる圧力をかける狙いがあるとみられる。(ワシントン=渡辺丘)