ロシアのラブロフ外相は5日、モスクワでベネズエラのアレアサ外相と会談し、政情不安が続く同国情勢について「国際社会の大多数が求めるのは政治・外交的解決だ」と語り、マドゥロ政権に対して「軍事的な選択肢もあり得る」とする米国を強く批判した。ラブロフ氏は6日、フィンランドで米国のポンペオ国務長官と会談する予定で、激しい応酬が予想される。
米ロ外相が応酬 ベネズエラ情勢について電話協議
米国、なぜベネズエラに執心? 「武力介入」の本気度は
米国が暫定大統領を宣言したグアイド国会議長を支援するのに対し、ロシアは友好関係にあるマドゥロ政権を支援する。ラブロフ氏は5日の会談後の記者会見で、グアイド氏が軍に対し政権に対抗して決起するよう呼びかけたことをあげ、「国外から反乱を組織する試みや、武力に訴える脅しは深刻な結果をもたらす」と述べた。
ラブロフ氏は政権と野党勢力の…