中国で2015年以降にスパイ行為を疑われた日本人が相次ぎ拘束された事件で、中国遼寧省大連市の中級人民法院(地裁に相当)は10日、日本人男性(69)にスパイ罪を適用し、懲役5年6カ月と財産20万元(約320万円)を没収する実刑判決を言い渡した。
日中関係筋が明らかにした。男性は四国出身のビジネスマンで大連をたびたび訪れていたが17年5月に拘束され、昨年3月に起訴されたという。
関係筋によると、判決ではどのような行為がスパイ罪と認定されたかについて具体的に説明されなかったという。
一連の事件では9人が起訴されており、判決が出たのは5人目。(北京=冨名腰隆、大連=平井良和)