来年1月の台湾総統選に向けた与野党の候補者選びが、世論調査に振り回されている。与党民進党は再選を目指す蔡英文(ツァイインウェン)総統(62)の支持率低迷を背景に予備選を延期。野党国民党は「立候補しない」と宣言する政治家が一番人気となり調整が難航している。(台北=西本秀)
民進党の予備選に参加する蔡総統と前行政院長(首相)の頼清徳氏(59)が世論調査をめぐって熱い議論を戦わせている。
蔡氏「携帯電話の使用者の意見は無視できない」
頼氏「調査のルールを途中で変えるのは民主主義の精神に反する」
争点は、調査対象に固定電話のほか携帯電話を加えるかどうか。同党の予備選は、複数の世論調査機関による結果をもとに候補を絞り込むルールだ。
■劣勢の蔡氏、防…