与野党攻防の舞台となり「国会の花形」といわれる予算委員会が衆参とも3月から開かれていない。「休業」は23日時点で衆院83日間、参院57日間に及ぶ。参院選を前に激突場面を減らしたい政府・与党の思惑を反映したものだが、見せ場を失う野党は反発を強めている。
「桜を見たり芸能人と会ったり色々な方とご飯を食べたりしているようだが、安倍晋三首相にその日程があるんだったら、国会に来るべきだ」。23日の参院予算委理事懇談会後、立憲民主党の蓮舫筆頭理事は、予算委開催に応じない与党側を批判した。
今国会での予算委は、衆院は予算案通過の3月1日、参院は予算が可決・成立した3月27日が最後。衆参の委員部によると今国会の開催日数は各15日間で、このまま閉会すると過去10年の国会で最少となる。
予算案など国政全般を議論する予算委は、首相や閣僚が出席し、テレビ中継もされる。追及姿勢を鮮明にして参院選に弾みをつけたい野党側は、重要な国政問題が相次ぎ、首相や主要閣僚に見解をただす必要があると開催を要求してきた。
予算審査とは別に、国政の重要…