兵庫県明石市の泉房穂市長が国道用地の買収遅れをめぐり、部下の職員に「(建物に)火つけてこい」などと暴言を浴びせた問題で、神戸地検は30日、脅迫容疑で第三者から告発されていた泉市長を不起訴処分(嫌疑不十分)とし、発表した。地検は「捜査を尽くして収集した証拠を総合検討した結果、起訴には至らないと判断した」と説明している。
これを受け、泉市長は「処分の結果がどうあれ、私のとった言動が許されないことに変わりはなく、改めて深く反省しております」などとするコメントを出した。
泉市長は今年1月末に問題が発覚した後、責任をとる形で辞職し、3月に実施された出直し市長選に立候補して3選。任期満了を控えた翌月の市長選では無投票で4選した。