神戸市中央区のJR三ノ宮駅前で起きた市営バス事故で、死亡した兵庫県明石市の柳井梨緒さん(20)が通っていた園田学園女子大学(同県尼崎市)の人間健康学部人間看護学科が22日、コメントを発表した。「看護職を目指して、入学時から熱心に学業に取り組んでいた」と柳井さんの人柄をしのんだ。
柳井さんは2017年に入学。コメントでは、2年生時に病院であった実習で、「常に患者さんの立場にたって看護を行い、大きな信頼を得ていた」とした。「友人も多く、優しく思いやりのある人柄で誰からも慕われていた」とし、「目標としていた看護職となって、医療現場でどれだけ多くの患者さんの支えとなり、ご活躍されたかと思うと残念でなりません」と、その死を悼んだ。
大学の広報担当者によると、事故のことは学生たちにも授業の際に説明するという。事故は21日午後2時ごろに発生。横断歩道を歩いていた人たちが市営バスにひかれ、柳井さんのほか、神戸市須磨区のアルバイト、那須勇成さん(23)も死亡。6人が重軽傷を負った。