大阪メトロは16日、NTTドコモと共同で、大阪市内の地下鉄の駅周辺など計11カ所に、電動アシスト自転車を貸し出す拠点「サイクルポート」を設置した。メトロが持つ土地を有効活用するとともに、駅の利便性を高める。2024年度までに108の駅(複数の路線にまたがる場合は一つ)近くに備える方針だ。
まず設置したのは、大阪メトロの「なんば」「中崎町」「阿波座」「西長堀」「桜川」といった駅や、バス停留所の近くの計11カ所。ドコモに土地を貸し出して、売り上げの一部を得るという。毎年20カ所ずつ拠点を増やす計画だ。
利用者は、事業を担う「ドコモ・バイクシェア」の会員になる必要がある。交通系ICカードを登録すれば、自転車に取り付けた通信機器にICカードをかざすだけで解錠できる。借りる拠点と返す拠点が異なっていても使えるという。(神山純一)