国民民主党の玉木雄一郎代表の国政報告会が2日、高松市で開かれ、支援者から自民党の一部を巻き込んだ政界再編に乗り出すべきだと促される場面があった。玉木氏は「自民党を割るような大きな政界再編を仕掛ける意味でも、野党がもっと強くならないとダメだ」と語った。野党の多弱状態が続くなか、「いろいろ言いたいこともあるが全部のみ込んで、いまは『忍』の一字で頑張るしかない」とも述べ、苦しい胸の内をのぞかせた。
玉木氏が講演した後の質疑応答で、支援者の一人が自民党の石破茂元幹事長の名を挙げ、「自民で干されている人を取り込むべきだ」と指摘。それに対して玉木氏は「こっちに来たら政権が取れるとか総理になれると思ったら、そういう動きをしてもいいかなと思うかもしれないが、足しても(国会での勢力が)3分の1もいないっていう野党の状況では、その段階にもなかなかいかない」と語った。
旧民進党は2017年の衆院選で分裂。玉木氏は「再結集」を掲げるものの、立憲民主党は拒否の姿勢を貫いている。