19日午後0時20分ごろ、佐賀県武雄市武雄町永島の武雄保養センター「みなと荘」で、陶芸教室を訪れた女性が、室内で男性2人が倒れているのを見つけて119番通報した。2人は病院に搬送されたが、同県白石町今泉の警備員、山下富夫さん(67)が意識不明の重体。もう一人の70代男性は意識を回復したという。
県警によると、建物内にプロパンガスを使った窯があり、消防が窯付近のガス濃度を測ったところ、高濃度の一酸化炭素(CO)が検出されたという。窯が不完全燃焼になり、2人がCO中毒になった可能性があるとみている。
2人は陶芸教室のボランティア。19日午前3時半ごろから、焼き物の本焼きを見守っていたという。1時間ごとに窯の温度を記録する用紙には、午前8時半まで温度が記録されていた。