安倍内閣は26日、参院選について7月4日公示、21日投開票の日程を閣議決定した。安倍晋三首相は参院選の結果を踏まえ、9月前半に内閣改造と自民党役員人事を行う方向で調整に入った。通常国会閉幕に合わせた26日の記者会見では、参院選について「憲法の議論すらしない政党を選ぶのか、議論を進める政党を選ぶのかを決めていただく選挙だ」と述べた。
首相は8月下旬、フランスで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)、横浜市であるアフリカ開発会議(TICAD)に相次いで出席を予定している。内閣改造と党役員人事は外交日程が終わった後で行う方向で検討。参院選の結果を踏まえて最終判断する。
今のところ、菅義偉官房長官ら内閣の骨格は変えない方針で、党役員では二階俊博幹事長が続投するかが焦点となる。
記者会見で首相は、第1次政権の2007年参院選で自民党が惨敗し、民主党政権誕生につながったことに自ら言及。「悔やんでも悔やみきれない」と強調し、参院選について「最大の争点は安定した政治だ。混迷の政治には二度と逆戻りさせてはならない」と述べ、野党批判を繰り返した。