ロシア国防省は2日、海軍の深海潜水艇が1日、北極圏のバレンツ海で海底探査中に火災を起こし、乗組員14人が死亡したと発表した。死因は一酸化炭素中毒。ロイター通信はロシア政府がノルウェー原子力安全当局に火事の原因を「ガス爆発」と伝えたとしたが、国防省は否定した。
ロシアの多くのメディアは、事故を起こしたのは「ロシャリク」との通称で呼ばれる、原子力潜水艦によって海中に運ばれる潜水艇だとしている。ロシャリク自体も原子力推進で、全長約60メートル。深さ6千メートルまで潜水できるという。ロイター通信によると、ノルウェー当局はバレンツ海域で放射線レベルの異常は観測されていないとしている。
事故が発表された2日夕プーチン大統領は予定をキャンセルし、ショイグ国防相と協議した。ショイグ氏は3日、潜水艇が回収されたムルマンスク州セベロモルスクの海軍基地に入った。
資源が豊富な北極海でのロシア…