韓国外交省の報道官は4日、康京和(カンギョンファ)外相の発言だとして河野太郎外相が3日に明らかにした内容を「事実無根だ」と否定した。問題の発言は、韓国が福島など8県産の水産物輸入を禁止している問題に関して、康氏が河野氏に「海のある県とない県を区別しなくていいのかと議論している」と述べたというもの。報道官は「韓国政府は国民の健康と安全が最優先という原則を今まで守ってきており、これからも守る」と述べ、禁輸緩和は検討していないと説明した。
「海なし県」群馬、韓国が禁輸解除検討か 河野氏に語る
河野氏は3日の群馬県での演説で、康氏が6月末に主要20カ国・地域首脳会議にあわせて来日した際、河野氏との立ち話でこうした発言をしたと述べていた。(ソウル=武田肇)