香港の「逃亡犯条例」改正案をめぐる混乱に関連し、香港警察は3日、14~72歳の男女計28人を拘束したと発表した。うち1人の男(31)は、1日に起きたデモ隊による立法会(議会)占拠事件に関与した疑い。警察は今後、デモ隊の参加者に対する刑事責任の追及を本格化する方針で、急進的な若者らが反発を強めるのは必至だ。
この男は、立法会のガラスをたたき割って庁舎内に突入したデモ隊の一人で、立法会占拠事件では初の拘束者となった。6月には警察本部を包囲する抗議活動に加わって庁舎に卵を投げつけてもおり、この二つの行為が器物損壊や警察襲撃など四つの容疑に該当するとして拘束された。
このほか、1日の香港返還記念式典を妨害しようとしたとして、12人の男が違法集会の疑いなどで拘束された。うち1人は14歳だった。さらに、警察官の個人情報を不法に入手してネット上で公開したとして、男女9人が拘束された。
香港メディアによると、警察が発表した28人のほかにも、警察と市民の衝突が起きた6月12日から17日までに少なくとも24人が拘束されており、拘束者は52人を超えるという。
香港政府の林鄭月娥(キャリー…