政府は2日午前、輸出管理上の優遇措置が得られるいわゆる「ホワイト国」から、韓国を除外することを閣議決定しました。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は強く反発し、対抗措置をとると明言。日韓関係のさらなる悪化は避けられない情勢です。
2日朝の閣議。政府は、安全保障上の輸出管理で優遇措置がとられている「ホワイト国」から、韓国を除外することを決定しました。輸出管理の強化は、先月4日に始まった措置に続く第2弾となります。
「日韓関係に影響を与えることは意図しておらず、ましてや対抗措置ではありません」(菅義偉官房長官)
菅官房長官は、「輸出管理を適切に実施するための運用見直しだ」としたうえで、「対抗措置ではない」と強調。
「いわゆる禁輸措置ではない。日本企業に悪影響が出るということは、基本的にはないというふうに考えています」(世耕弘成経産相)
韓国の除外について意見の公募を行ったところ、賛成が95%を超え、反対はおよそ1%にとどまったことを明らかにしました。
さらに2日、新たな決定が・・・。経済産業省は、輸出管理上の優遇措置が得られる国の呼び方について、「ホワイト国」から「グループA」に変更すると発表しました。4段階の分類のうち、韓国はエストニアなどが属すグループBに入ることになります。