鹿児島県出水市で4歳の女の子が死亡し、同居する男が暴行の疑いで逮捕された事件。女の子に何があったのか?様々な異変が目撃されていました。
この事件は、出水市の建設作業員・日渡駿容疑者(21)が、先月27日、同居する交際相手の長女・大塚璃愛來ちゃん(4)の頭を殴ったとして、暴行の疑いで逮捕されたものです。日渡容疑者は容疑を認めているということです。璃愛來ちゃんは殴られた翌日に死亡し、死因は水死とみられています。
璃愛來ちゃんと20代の母親、日渡容疑者の3人が現場の住宅で暮らし始めたのは、数か月前でした。
「7月の夏祭りに、女の子を連れて一緒に来ていた。仲よさそうな感じだった」(日渡容疑者の知人)
日渡容疑者が璃愛來ちゃんを殴ったとされる先月27日と、風呂場で溺れたとして病院に連れていった28日、いずれも母親は不在で、日渡容疑者と璃愛來ちゃん、2人きりでした。
母親は夜外出することがあり、近所の住民は母親を追いかける璃愛來ちゃんの姿を数回、目にしたといいます。
「(母親の車の)あとを追いかけて泣いて『ママー!』と叫びながら」(同じアパートの住民)
別の住民は、こんな状況も目撃していました。
「大雨の日に外に出されていた。素っ裸で、小さい子が。おびえて、とてもじゃないが話してくれる状況ではなかった」(近所の住民)
一方、日渡容疑者の知人は、虐待を疑わせるような様子はなかったと振り返りました。
「(璃愛來ちゃんが)『パパ、パパ』とついていった。子どものことを一番に思って行動していた」(日渡容疑者の知人)
逮捕される30分前、日渡容疑者は次のように話したといいます。
「(警察に)『げんこつしたことは認めた』と言っていた。『お風呂に入って目をそらした隙に、(璃愛來ちゃんが)溺れて病院に運んだ』と聞いた」(日渡容疑者の知人)
警察は3月から4月にかけて虐待が疑われるとして、児童相談所に2回、一時保護するよう通告しましたが、児相は親子関係は良好と判断し一時保護は行いませんでした。
璃愛來ちゃんの体には複数の傷があり、警察は暴行と死亡の因果関係について調べています。