神奈川県川崎市の登戸駅近くで、小学生ら20人が殺傷された事件で、警察は2日、犯行後に自殺した男を殺人などの疑いで書類送検しました。
この事件は、今年5月、川崎市多摩区の路上で小学生ら20人が刃物で襲われ、小学6年の栗林華子さん(11)と外務省職員の小山智史さん(39)が殺害されたものです。
警察は2日、現場で自殺した岩崎隆一容疑者(51)を容疑者死亡のまま、殺人などの疑いで書類送検しました。岩崎容疑者は長い間、引きこもり傾向にあったうえ、遺書もなく、事件から3か月あまりたった今も、動機の解明には至っていません。
「動機の解明がなかった。何でというのが分からないまま終わるのは残念なことではあります」(カリタス学園 高松広明事務局長)
子どもたちが通っていたカリタス学園では、被害に遭った子どもたちは全員退院し、2日から始まる2学期からスクールバスの運行も再開させました。また、常勤のカウンセラーを1人採用し、引き続き、子どもたちの心のケアにあたっていくということです。