新型コロナウイルス感染による肺炎が流行して以来、感染患者の治療費が多くの人の関心の的となっている。では、治療には平均どれほどの費用が必要で、誰がそれを負担するのだろう?国家医療保障局医薬サービス管理司の熊先軍司長によると、治療費は平均1万7000元(1元は約15.15元)となっている。
【質問】現時点で、医療保障システムは、中国全土の新型コロナウイルス関連患者の治療費として、どれほどの資金を支出したのか?病院に入院した患者の平均治療費は?
【熊司長】新型コロナウイルス感染が流行して以来、医療保障局は、中国共産党中央委員会と国務院の統一した計画を一貫して実行し、国民の健康を守ることを最重要事項としてきた。1月22日、同局は財政部(省)に対して、感染が確認された患者や感染の疑いがある人など全てに対して、治療を優先し、費用請求は後回しにするよう明確に指示した。治療費は基本医療保険や大病保険、医療救助制度などの規定に基づいて支払われた後に、個人が負担した費用については、財政部が補助を支給する。
3月15日の時点で、31省(区、市)と新疆生産建設兵団の報告によると、中国全土の新型コロナウイルス感染者と感染の疑いがある人延べ9万3238人(複数回外来診察した患者の精算を含む)への精算を行い、その関連費用は総額で10億3960万元、医療保障システムから6億7734万元が支出された。中国全土で精算を行った感染患者は4万4189人で、費用総額は7億5248万元、一人当たり1万7000元、うち、医療保険から支払われた割合は約65%となっている(残りの部分の費用は財政から補助が支給される)。
医療機関の立替の負担を緩和するため、医療保険経弁機構は、特定項目資金を前払いし、患者の治療にそれを当てている。今月19日の時点で、各地の医療保障当局が支出した資金は合わせて193億元に達した。うち、湖北省は37億元となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月30日