このほどの内蒙古(内モンゴル)農業大学への取材によると、同大学の張和平教授のチームは微生物学分野の学術誌に、「善玉菌が腸内細菌の安定を維持し、長期航海中の船員のイライラやストレスを解消する」と題した最新の研究成果を掲載した。同成果によると、長時間の海上航行において、善玉菌は船員の腸の健康を妨げる腸内菌の構成と機能を改善することで、船員の航海のイライラやストレス解消を実現することができる。科技日報が伝えた。
張氏によると、海上の航行では長期的に、塩分が高く紫外線が強く、新鮮な果物と野菜の供給が不足する環境に置かれることにより、人体の免疫力が低下し、船員の心身の健康が大きく脅かされる。人体の腸内細菌は人体の免疫系の正常な働き、人体の健康を維持する基礎だ。正常な腸内細菌構造は海上での長距離航行中の船員の健康を維持する上で極めて重要だ。
研究チームはディープメタゲノミクスシーケンシング技術を利用して善玉菌の船員の腸内細菌に対する調整作用を研究し、船員の海上作業の適応度の改善にプラスになる可能なメカニズムを明らかにした。この研究成果は海上での長距離航行船員の腸内細菌の健康を維持し、船員の航海中のイライラやストレスを解消する効果的なソリューションを提供するとともに、善玉菌のパーソナライズされた選択に新たな視野をもたらした。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月20日