日本・大阪府の吉村洋文知事は18日、自身のツイッターで、中国への援助が大阪府の医療物資不足と関係があるかのような発言をした自民党の国会議員に反論し、「天下の与党国会議員が印象操作は情けない」と批判した。人民網が各社の報道をまとめて伝えた。
いったいどのようないきさつがあって、大阪府知事と日本の与党である自民党の議員が対立することになったのだろうか?
日増しに深刻化する新型コロナウイルス感染の影響を受けて、大阪では感染者数が激増し、大阪は東京都に次いで2番目に感染が深刻な都道府県となっている。大阪の医療現場でも医療物資が深刻に不足しており、防護服がないため、多くの医療従事者がゴミ袋で代用するしかないケースすらあるという。これを受け、大阪市市長はやむを得ずメディアの前で、「応急策として、雨ガッパで防護服の代用としたい。個人でも企業でもいいので、未使用の雨ガッパを持っている場合は早急に大阪市の緊急対策室に連絡してほしい」と呼びかけた。
この呼びかけに対し、自民党の岡下昌平衆議院議員は17日、ツイッターで突然次のような発言を行った。
岡下議員のほかにも、次いで自民党の宗清皇一衆議院議員もツイッターで、大阪府が2月21日に感染拡大が深刻だった中国の上海市と江蘇省に5000着の防護服を寄贈した時の報道をリツイートし、「医療用の防護服がないとの報道ですが、大阪府には備蓄があるのでは?」と皮肉った。大阪府が防護服などの医療物資を中国に寄贈したから、現在大阪府内の医療従事者が物資不足になっていると言わんばかりだった。
これに対し、大阪府知事は4月18日、自身のツイッターで怒りの反論を行った。
大阪府知事のツイートに対し、日本のネットユーザーは相次いで次のようなコメントを残した。
また、中国のネットユーザーからも、次のようなコメントが寄せられた。
「この吉村洋文っていう人、なかなかカッコいいじゃない」
「素晴らしい。彼が反撃しなかったら、中国がこんなにたくさんの寄贈をしているなんて日本人は知らなかっただろう」
「すごく興味深い。ほかのことはなんとも言えないけど、中国が恩を受けたら必ずお返しをするっていうのは本当だ!」
「もともと大阪が好き。知事のこの反論を聞いて大阪の好感度がまた倍増した」
ほかにも、「うちの会社では医療用使い捨て防護服を1千着購入した。火曜日に航空便で東京に運び、そこからトラックで大阪に運ぶ予定。この1ヶ月ほどで50万枚のマスクを東京に送った」というコメントを寄せたネットユーザーもいた。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年4月20日