武漢大学人民病院によると、4月24日午前、武漢大学人民病院東院区に入院して3ヶ月間治療を受けていた高齢患者の張さん(90)のPCR検査結果が陰性となった。これは、武漢市だけでなく湖北省の新型コロナウイルス肺炎重症患者がゼロになったことを示している。澎湃新聞が伝えた。
また、人民日報アプリによると、4月24日、国務院共同対策メカニズムの記者会見で、国家衛生健康委員会宣伝司の報道官で副司長の米鋒氏は24日、武漢の重症患者がゼロになったと発表した。
武漢大学人民病院東院第3病棟の劉煒看護師長によると、この重症患者は4月19日に東院の冠状動脈疾患集中治療室(CCU)から同病院第3病棟に移っており、「新型コロナウイルス」感染症の危険は脱したが、「気管切開後にまだ切開孔を閉じていない」状態にあり、依然として話ができる状態ではないという。現在も心不全や圧迫傷、細菌性肺炎などの基礎疾患があり、今後は第3病棟の個室で隔離治療を行い、引き続き同病棟で複数の科の医療看護チームによる治療を受ける予定となっている。
武漢大学人民病院東院区は1月25日に第3陣の新型コロナウイルス肺炎治療指定病院となり、1月30日には新型コロナウイルス肺炎重症患者治療の指定病院となった。全部で28病棟、病床数800床を新型コロナウイルス感染患者用に開放し、重体・重症患者を累計1624人収容治療した。
1月28日以来、李蘭娟院士を含む中国全土14省・自治区・直轄市から21の医療チーム、2801人の医療従事者が武漢大学人民病院東院区の支援に入り、東院区の医療従事者1600人以上とともに全力で新型コロナウイルス肺炎重症・重体患者の治療に当たってきた。4月24日の時点で、計1474人の患者が治癒し、退院した。
現在、東院にはまだ25人の患者が入院しており、うち新型コロナウイルス感染症の軽症者が7人、そのほか18人はPCR検査結果が陰性となったものの、同時にさまざまな基礎疾患を持つ患者で、依然として入院治療を受けている。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年4月26日