本部をスイス・ジュネーブに置く世界保健機関(WHO)は現地時間の1日、新型コロナウイルスは自然界起源と確定した。ジュネーブからの情報が伝えた。
WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は記者会見で、「WHOはこれまでに新型コロナウイルスやその遺伝子配列を研究する複数の専門家の意見を何度も聴取して、新型コロナウイルスは自然界が起源であると確定した」と述べた。
ライアン氏の分析では、「現在の重要な課題は新型コロナウイルスの自然界における宿主を確定することで、その主な目的はウイルスをより深く研究できるようにすることにある。人類はこれまでに、新型ウイルスが動物からヒトに感染したものであることを明確にしたが、具体的な感染経路についてはさらに踏み込んだ研究が必要だ。研究が進めばウイルスの異種間伝播のメカニズムの解明につながる」という。
またライアン氏は、「研究が進めば、衛生関連部門は方向性を定めて必要な予防措置と公共衛生措置を取り、ウイルスの動物からヒトへの感染を防止することが可能になる。これはWHOが努力する方向だ。WHOは、関係各国が研究を進め、WHOにより科学的な技術指導を行い、感染症の抑制を支援することを支援していく」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月3日