コアモジュール「天和」の全長は16.6メートル、最大直径は4.2メートル、打ち上げ質量は22.5トンで、宇宙飛行士3人の軌道上での長期滞在をサポートする。中国が現在まで開発しているうち最大の宇宙船だ。宇宙飛行士の宇宙における長期生活をより快適にするため、コアモジュールは設計面で大きな進展を実現した。宇宙飛行士の勤務・生活空間として約50立方メートルを確保しており、これに2つの実験モジュールを加えると宇宙飛行士の活動空間全体が110立方メートルに達する。
実験モジュールⅠ「問天」の主要任務は、船内・船外宇宙科学実験及び技術実験で、宇宙飛行士の勤務・生活の場、緊急避難所にもなる。実験モジュールⅠは宇宙飛行士の船外活動専用空気制動モジュールを搭載しており、宇宙飛行士の船外活動をサポートする。小型ロボットアームを配備することにより、船外ペイロード自動取付・操作が可能だ。実験モジュールⅠにはコアモジュールの一部重要プラットフォーム機能がある。つまり必要な場合、宇宙ステーション全体の管理と制御が可能ということだ。
実験モジュールⅡは「夢天」で、Ⅰと似た機能を持つ。Ⅱにはさらに貨物専用空気制動モジュールが搭載されている。宇宙飛行士とロボットアームのアシストを受け、貨物とペイロードの自動的な出入りをサポートする。
宇宙ステーション事業には、宇宙往還輸送システムと貨物輸送システムも含まれる。宇宙往還輸送システムは有人宇宙船「神舟」と「長征2号F」キャリアロケットからなり、宇宙飛行士と一部物資の宇宙ステーションの往還に用いられる。神舟は宇宙飛行士3人の宇宙往還をサポートでき、宇宙ステーション停泊中も救難船として、宇宙飛行士の緊急救難と帰還に用いられる。
宇宙ステーション貨物輸送システムは無人補給船「天舟」と「長征7号」キャリアロケットからなる。補給船は宇宙ステーションに宇宙飛行士の生活物資、推進剤、ペイロードなどの補給物資を輸送する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月11日