◆再利用可能マスクは信頼できるか?
取材によると、こうした再利用可能マスクは品質とろ過効率においてバラツキが見られた。
広東省医療機器品質監督検験所が再利用可能マスクを対象に行った検査・測定の報告書によると、一部のサンプルは3日使用した後も、細菌のろ過効率が依然として95%以上を保った。広州検験検測認証集団有限公司の報告書によると、某社が生産した再利用可能マスクは水に10回浸した後も、ろ過効率が基準に達していたという。
安定性や技術の成熟度で改善が必要なマスクもある。例えば広東省医療機器品質監督検験所の現場検査・測定によると、あるろ過材は軽くもんだだけで剥がれ落ち、通気性も悪く、長時間着用すると息苦しくなる。またある検査・測定報告書によると、あるサンプルは数日使用すると、細菌のろ過効率が82%前後に低下した。
取材によると、こうした再利用可能マスクの防護効果を疑問視している消費者も少なくない。広州市民の王さんは、「再利用可能マスクはメーカーが宣伝している効果に達するのか、そして自分が消毒を決められた通りできるかどうかについても、確信が持てない」と話した。
広東省医療機器品質監督検験所医療用材料室の黄敏菊室長は、「再利用可能マスクの研究開発に対する支援を拡大し、関連科学研究機関及び企業の技術開発を奨励し、製品の質を上げつつ価格を引き下げ、消費者のニーズを満たすべきだ。このほか、監督管理当局は早急に再利用可能マスクの関連基準を打ち出し、消費者が安心して使用できるようにするべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月4日