成都市科学技術局が発表した情報によると、四川省成都市の「最強ブレイン」と呼ばれる成都スパコンセンターに関する詳しいことが明らかになった。11日に成都市で開かれた第1回「スパコン革新応用天府フォーラム」で、関係責任者は、「成都スパコンセンターは2019年12月18日着工で、現在すでに正式に全面的な建設加速段階に入ってる。年内に完成し稼働開始する予定」と紹介した。大衆網が伝えた。
関係責任者は「中国西部地域で初の国家スパコンセンターの建設を目指している。科学研究、技術の研究開発、産業の革新的発展を展開する新型インフラプロジェクトだ」と述べた。
成都スパコンセンターは成都科学城鹿渓智谷中核エリアに位置する。投資総額は約25億元(1元は約15.2円)、敷地面積は約2.4ヘクタール、総建築面積は約6万平方メートル。「硅立方」コンピューター、動力棟、科学研究棟などが含まれる。
スパコンはもはや単なる科学研究の強力な道具だけではなくなり、宇宙探査、気象予報から、精密医療、自動運転、アニメレンダリング、映画・テレビの制作など至る所で目にすることができ、すでに私たちの生活の中に浸透している。だからこそ成都スパコンセンターは建設段階から各界の注目を集めている。
同センターはさらに「人工知能(AI)+スパコン」に力を入れる。成都猟維科技有限公司と成都スパコンセンターは12日午後、戦略的協力協定に署名した。双方はAI分野、商業計算分野、科学研究課題共同申告の戦略的協力を展開することで合意した。共に各地政府、各分野の企業にAI中核アルゴリズムを提供する。政府の機能的機関をアシストし、行政データのスマート分析、行政のスマート事務、スマートセキュリティなどの応用シーンの実現を早める。各分野の企業をアシストし、AIの活用を実現する。
公開された情報によると、科学技術部(省)が2019年までに建設を認めた7つの国家スパコンセンターはいずれも中国の中東部(天津市、長沙市、済南市、広州市、深セン市、無錫市、鄭州市)に位置し、西部地域にはなかった。関係責任者によると、間もなく完成する成都スパコンセンターは国家スパコンセンター体系に積極的に加わり、中国西部地域のスパコン体系の空白を埋めることを目指すという。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月16日