浙江大学医学院精神衛生センターが20日に明らかにしたところによると、緑葉製薬集団のドイツ子会社「Luye Pharma AG」が開発・生産したリバスチグミン経皮吸収パッチが同日、同センターで初めて処方され、正式に中国50都市近くの病院と薬局に供給される。科技日報が伝えた。
中国の人口高齢化の加速、主要心血管疾患及び関連要素の拡大といった各種要素の影響により、アルツハイマー病の罹患率と患者数が年々増加する傾向を示している。2020年の中国の患者は約900万人で、50年には2100万人にのぼると予測されている。
リバスチグミンは現在、軽・中度のアルツハイマー病の治療薬となっており、一日に一回の経皮投与を行う。Luye Pharma AGの経皮投与技術プラットフォームによって開発された。投薬ルートを経皮に変え、表皮を通過し真皮内の血管に吸収させることで全身に入り、血液で循環し、効果的な血中濃度に達する。
陳斌華氏は「ほぼすべてのアルツハイマー病の患者に幻覚や妄想などの精神面の異常が生じ、薬品による治療に協力せず、衝動的に人を傷つけ、物を壊すことがある。服薬に協力的でないのはよくある問題だ」と説明した。
医薬品業界はこのような高齢者の解決策を模索してきた。内服薬、OD錠、経皮吸収パッチなどが作られた。
陳氏は「相対的に見ると、経皮吸収パッチには大きなメリットがある。介護者が肩甲骨など、患者の手が届かない部分の肌に貼ることができる。また経皮吸収パッチによって肌が緩やかで安定的に吸収するため、血中濃度は内服薬よりも安定的だ。急激な変動がなく、副反応もより小さいだろう。さらに内服薬の胃腸への刺激も回避できる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月25日