7月1日は海南省における離島旅行客免税消費新政策の施行1日目だ。澎湃ニュースが伝えた。
新政策の特徴として、これまで1人あたり年間3万元(1元は約15.2円)までとしていた限度額を10万元に引き上げたほか、携帯電話をはじめとする電子消費財を免税対象品目リストに組み込み、1人あたり1回の買い物につき4台まで免税で購入できるようになった。
アップル社のスマートフォンの最上位機種「iPhone11 pro Max」512GBモデルの場合、海南での免税価格は1万210元、アップル公式サイトでの販売価格は1万2699元で、海南で買えば2489元(約3万8千円)安く、2割引きに相当する。
同機種の256GBモデルは海南免税価格では8625元、アップル公式サイトでは1万899元。海南島の免税店で扱う最も廉価な機種「iPhone 11」128GBモデルはここでは5105元、アップル公式サイトでは5999元だ。
6月29日、財政部(省)、税関総署、国家税務総局が「海南離島旅行客免税消費政策に関する公告」を発表し、海南離島旅行客免税消費について、1人あたりの年間限度額をもとの3万元から10万元に引き上げ、回数制限を撤廃した。
新政策では免税対象品目が38品目から45品目に増え、電子消費財など消費者に人気の7品目が追加された。
追加された品目は、天然蜂蜜、茶、タブレット端末、ウェアラブルデバイスなどの電子消費財、携帯電話、ゲーム機、酒類だ。
これまでの政策に比べ、新政策にはもう1つ重要な変化がある。商品1点あたり8千元の免税限度額規定を撤廃したことだ。これまで1人あたり1回の免税消費金額は累計8千元を超えることができず、旅行客が8千元以上の商品を購入したければ、相応額の税金を支払う必要があった。
今回の新政策では、ほとんどの離島免税対象商品の品目に購入数の制限がなくなるが、一部の品目には数量制限が設けられている。たとえば化粧品は1人1回30点まで、携帯電話は1人1回4台まで、酒類は1人1回に合計1500ミリリットルまでだ。
同公告は、「離島免税消費で購入した商品は消費者個人が使用する最終商品であり、中国国内市場で再度販売してはならない。もし規定に違反してこうした商品を転売、代理購入、密輸した個人は、法律・規定に基づいて信用記録に違反が記録され、以降3年間は海南島で免税対象品目を購入できなくなる」と強調する。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年7月2日