全国新型コロナウイルス対策表彰式が8日午前に北京の人民大会堂で盛大に執り行われた。習近平総書記は国家勲章と国家栄誉称号の受章者に勲章と称号を授与するとともに、重要談話を発表した。

習総書記は談話の中で感染症との闘いにおける偉大な精神について踏み込んだ発言を行い、次のように述べた。

今回の深刻な感染症との決死の対決において、中国人民と中華民族は果敢に闘争して勝利を収め、何をも恐れぬ気概によって「生命至上」、「挙国一致」、「自らの安危を顧みぬ」、「科学を尊重」、「運命を共にする」という感染症との闘いにおける偉大な精神を作り上げた。

■生命至上ーー中国人民の深い仁愛の伝統と中国共産党の人民中心の価値の追求を集中的に体現

人民の生命の安全を守るという点において、我々はあらゆる代償を惜しんではならず、また、あらゆる代償も惜しまぬことを達成してみせた。これは中国共産党の根本的趣旨が誠心誠意人民に奉仕することであり、我が国が人民を主人とする社会主義国家であるからだ。我々は果断に武漢市と湖北省を封鎖し、史上前例のない厳格な管理・コントロールを実施した。この政策の決定には大きな政治的勇気と果敢な歴史的責任感が必要だった。人民の生命の安全を守るためなら、我々はあらゆることを犠牲にできる。

■挙国一致ーー皆が心を一つにして苦楽を共にする中国人民の団結の偉大な力を集中的に体現

生死の試練と、長期間の隔離がもたらす心身への多大なストレスを前にして、多くの人民大衆は生死の対決を恐れず、いかなる困難にも後ずさりせず、或いは危険へ飛び込み、或いは黙々と堅守して、様々な方法で感染防止・抑制のために心を砕き力を尽くした。14億の中国人民は共に生き、運命を共にし、肩を並べ、心をつなぎ、「団結は力なり」という時代の絵巻を描き上げた。

■自らの安危を顧みぬーー果敢にあらゆる困難を押し負かし、いかなる困難にも押し負かされぬ中国人民の頑強な意志を集中的に体現

各戦線の「抗疫勇士」は危険に直面しても恐れず、死も恐れず、困難を前に犠牲を払い、重要な時に突き進み、生命をもって使命に赴き、大きな愛をもって人々の命を守った。感染症を前に、中国人民はおじけづくことなく、深い感動を与える壮麗な一章を書き上げた。中華民族が無数の災禍を経験しながらも、なお発展し強大になり続けることができたのは、常に救世主がいたからではなく、大きな災難を前に幾千幾万の普通の人々が勇敢に立ち向かい、前進してきたからだ。

■科学を尊重ーー真理の追究と実務、開拓・革新という中国人民の実践の品格を集中的に体現

未知の新型感染症を前に、我々は科学的な精神と姿勢を堅持し、科学法則に従うことを、政策決定と指揮、患者の治療、技術面の難関攻略、社会ガバナンスの各方面の全過程において貫いた。臨時医療施設の建設、複数の技術ルートによるワクチン開発、大規模なPCR検査の実施、ビッグデータによる追跡と起源解明、健康状態証明用QRコードの識別、地区やレベル毎の感染防止・抑制措置、企業活動及び生産再開の段階的推進のいずれもが科学的精神を尊び発揚するものであり、感染症への勝利を科学技術面から力強く支えた。

■運命を共にするーー心を合わせて協力し、平和を愛する中国人民の道義的責任感を集中的に体現

我々は「天下一家」の理念を堅持し、中国人民の生命の安全と身体の健康に対する責任を担うだけでなく、世界の公衆衛生事業に対する責任も尽くした。我々は新中国成立以来、援助期間が最も集中し、対象となる範囲が最も広大な緊急人道的行動を起こし、世界の感染防止・抑制に尽きることのない原動力を与え続け、信義を重んじ、情義を重んじ、正義を発揚し、道義を守る大国としてのイメージを存分に示し、世界のために大同を図り、人類運命共同体の構築を後押しする大国としての責任感を生き生きと示した。（編集NA）

「人民網日本語版」2020年9月9日