上海交通大学媒体・伝播学院の教授で、上海市書法家協会副会長、視覚芸術家の徐慶華氏が28日、上海白玉蘭広場の屋上に、合わせて542.5平方メートルの巨大な書道作品を製作し、10月1日に迎える中華人民共和国成立71周年を祝った。中国新聞網が報じた。
9月28日、上海白玉蘭広場の屋上に展示された視覚芸術家・徐慶華氏の書道作品。「我愛北外灘」と書かれており、一文字の大きさは30平方メートル(撮影・徐勇)。
高さ320メートルの白玉蘭広場は、黄浦江に隣接している浦西地区で最も高い高層ビル。上海の新しいランドマークで、黄浦江を挟んだ向こう側の浦東地区・陸家嘴にある上海中心(上海タワー)、金茂大厦(ジンマオタワー)、東方明珠(東方テレビタワー)などを展望することができる。
徐氏が書いた「我愛北外灘(アイラブ北外灘)」の5文字の長さは23メートル、幅9.5メートル、計218.5平方メートルで、1文字当たり30平方メートルもある。26分かけてこの作品を仕上げた。
「北外灘で50年以上暮らしており、ここの変化を目にし、経験してきた。現在、北外灘は経済中心地、文化の中心地となっており、外灘、陸家嘴と共に、三者鼎立の構図を形成している。それを私はこの上ない誇りと感じており、『我愛北外灘』の5文字でその喜びと驚嘆を表現した」と徐氏。
その後、徐氏は同じ場所で、草書体をさらに崩した「狂草」で、明の時代の文人・楊慎の漢詩「臨江仙·滾滾長江東逝水(滔滔たる長江の流れは東へ)」や唐の時代の詩人・杜甫の詩「望岳」を、18メートル四方の巨大半紙に書き上げた。面積は合わせて324平方メートルで、34分かけて仕上げた。2つの作品の大きさは合わせて542.5平方メートルで、徐氏にとっては、一文字当たりの大きさも、1作品当たりの大きさも、過去最大となった。
巨大書道作品を書く徐慶華氏(撮影・董少校)。
徐氏は「500平方メートル以上の書道作品を書くというのは体力の限界への挑戦。体は疲れたけど、精神的には大きな自由を得ることができた。とても価値があり、忘れることができない機会となった」と充実感を漂わせた。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月29日