26日朝、北京市順義区にある中国国際展覧センターは黒山の人だかりだった。この日、当初の予定より半年遅れて2020年(第16回)北京国際モーターショーがついに開幕した。新型コロナウイルス感染症の影響により、デトロイト、ジュネーブ、パリなどで開催される世界トップクラスのモーターショーが次々中止になる中、北京モーターショーは20年に開催された唯一のトップクラスの国際的なモーターショーになった。業界内外から広く注目されるだけでなく、自動車産業の復活の鐘が鳴ることにもなった。「北京日報」が伝えた。
今回の北京モーターショーは9月26日から10月5日まで開催され、うち26日と27日はプレスデー、28-30日はビジネスデー、1-5日は一般公開デーとなっている。
今回のテーマは「スマートが未来を牽引」で、総展示面積は20万平方メートルに達し、自動車785台が展示される。世界初公開が82台あり、うち14台は多国籍メーカーの車だ。コンセプトカーは36台、新エネ車は160台で、うち中国メーカーのものは147台に上る。
世界初公開82台が登場
初日のプレスデーには、どのメーカーも貴重な発表のチャンスを逃したくないと考え、製品発表の綿密なスケジュールを立てた。統計によると、初日には各メーカーやブランドの予定がびっしりで70回の発表会が行われた。この中には初公開の新車が数多く含まれていた。
主催者側の発表によると、今年は82台が世界で初めて公開された。初公開車の特徴は何か。その中にはクールでSFチックなコンセプトカーもあれば、市場で広く人気を集める有名ブランドの新モデルもあり、最高級のデラックスカーの最新車種もあれば、後発組として市場に参入したさまざまな新エネ車の新車もある。
未来の自動車の無限に広がる想像を乗せるコンセプトカーは、これまでずっとモーターショーで注目を集めてきた。今回は、レクサスがコンセプトカー「LF-30」を出展した。「手綱」をコンセプトに、拡張現実(AR)などの機能を融合させたコックピットには、未来感が強く漂う。流線型のボディに比べて巨大に見えるタイヤを装着したシトロエンのコンセプトカー「19_19」も非常に目を引いた。同車は、完全電動システムを採用し、航続距離は800キロメートルに達する。
よく知られたブランドでは、中・高級車市場で人気のドイツBBA(ベンツ、BMW、アウディ)が新車をひっさげて出展し、メルセデス・ベンツは「ベンツEクラスロングホイールベース版」を初めて発表し、BMWは「M3」、「M4」の新モデルを初めて発表し、アウディは中国国産版の「アウディQ5Lスポーツバック」、「次世代アウディA3」などを発表する。同時に、フォルクスワーゲン(VW)やヒュンダイなどのブランドもそれぞれ人気車種の「ゴルフ」や「エラントラ」などの次世代モデルを出展した。
また最高級車では、マセラティ、ランボルギーニ、ロールスロイスなどがいずれも新車を打ち出した。新エネ車分野では、テスラだけでなく、蔚来汽車、北汽新エネルギー汽車、比亜迪汽車なども出展し、小鵬汽車、華人運通傘下の高合汽車といった新興勢力も初めてモーターショーに出展した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月28日