中国人民志願軍抗米援朝出国作戦70周年記念大会が23日に北京で開催され、習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)が出席して重要談話を発表した。談話は全文5000字以上に及び、多くのメッセージを伝える談話となった。人民日報ではそんな重要談話を読み解くキーワードを選び、紹介していこう。
■3つの「常に忘れない」
1.70年来、我々は上の世代の革命家が国際正義を擁護し、世界平和を守り、新しく誕生した共和国を防衛するために打ち立てた不朽の勲功を常に忘れず、中共中央と毛沢東同志が当時、中国人民志願軍出国作戦という重大な決定をしたことの計り知れない意義を常に忘れない。
2.70年来、我々は気宇壮大な英雄賛歌を歌い上げた中国人民志願軍将兵とこの戦争において勝利のために貢献した全ての人々を常に忘れない。
3.70年来、我々は抗米援朝戦争において勇敢に命を捧げた烈士達を常に忘れない。
■4つの「時代がどれほど発展しようとも」
偉大な抗米援朝精神は時空を超えて、ますます輝きを放っている。永続的に継承し、世々代々まで発揚していかなければならない
1.時代がどれほど発展しようとも、我々は強暴な勢力を恐れず、強権に抵抗する民族の気骨を練磨していかなければならない。
2.時代がどれほど発展しようとも、我々は万民が心を一つにし、一致団結する民族の力を結集していかなければならない。
3.時代がどれほど発展しようとも、我々は命の危険を顧みず、死を自覚して生きる民族の気概を鍛造していかなければならない。
4.時代がどれほど発展しようとも、我々は正しきを守り、新しきを創り、勇躍邁進する民族の知恵を喚起していかなければならない。
■5つの「銘記」
1.偉大な勝利を銘記し、偉大な事業を推進するには、中国共産党による指導を堅持し、党をさらに強固で力強いものに鍛造していかなければならない。
2.偉大な勝利を銘記し、偉大な事業を推進するには、人民を中心とすることを堅持し、全てが人民のためであり、全てにおいて人民を頼みとしていかなければならない。
3.偉大な勝利を銘記し、偉大な事業を推進するには、経済・社会発展の推進を堅持し、中国の総合国力を強大化し続けていかなければならない。立ち後れては弱くなり抑圧され、発展してこそ自らを強くできるからだ。
4.偉大な勝利を銘記し、偉大な事業を推進するには、国防と軍隊の現代化の推進を加速し、人民の軍隊を全面的に世界一流の軍隊に築いていかなければならない。
5.偉大な勝利を銘記し、偉大な事業を推進するには、世界平和と正義を守り、人類運命共同体の構築を推進していかなければならない。
■3つの「全く通用しない」
世界は各国の人々の世界であり、世界の直面する困難や試練は各国の人々が同舟相救い、手を携えて対処する必要がある。平和的発展と協力・ウィンウィンこそが世の正しい道だ。
1.現代世界においては、いかなる一国主義、保護主義、極端な利己主義も全く通用しない。
2.いかなる恫喝、封鎖、最大限の圧力の手段も全く通用しない。
3.他国に耳を貸さず我が道を行く、唯我独尊のいかなる行為も、いかなる覇権・覇道・いじめ行為も全く通用しない。
全く通用しないだけでなく、最後には必ずや破滅の道となるだろう。
■2つの「断じてありえない」
1.中国は一貫して防御的国防政策を遂行しており、中国の軍隊は常に世界平和を守る揺るぎないパワーだ。中国は永遠に覇権を唱えたり、拡張することは断じてありえず、覇権主義とパワー・ポリティクスに断固として反対する。
2.我々が国家の主権・安全・発展上の利益が損なわれることを座視することは断じてありえず、それがいかなる者、いかなる勢力であれ、祖国の神聖な領土を侵犯し、分裂させることを許すことは断じてありえない。ひとたびそのような重大な事態が生じた時には、中国人民は必ずや正面から立ち向かうことになるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月23日