香港病院管理局が28日に発表した研究結果により、中医薬が新型コロナウイルス感染症の回復者の喘息、脱力、低質の睡眠などの症状に対して顕著な改善効果を持つことが分かった。新華社が伝えた。
香港病院管理局は28日に記者会見を開き、新型コロナ回復者に提供する「中医学外来特別診療サービス」計画の実施状況及び関連する観察的研究内容を紹介した。
香港中文大学中医学診療所登録中医学医師の翁霆耀氏は記者会見で、「現在の診療状況を見る限り、中医薬は新型コロナ回復者の喘息、脱力、低質の睡眠などの症状に対して顕著な効果を持つ」と述べた。
香港病院管理局、非政府組織(NGO)、大学の3者が共同運営する中医学診療所は4月24日より「中医学外来特別診療サービス」計画を開始した。香港公立病院で治療を受け退院した新型コロナ回復者を対象に、中医学診療所で無料の中医学内科外来リハビリサービスを提供している。同サービスを利用する退院患者は、中医学リハビリプランを選択できる。これは中国医学・西洋医学の連携及び関連する中医学臨床研究の発展を促進する。
この特別診療サービスを提供する中医学診療所は、患者の退院後の最初の6カ月内に、最多10回の無料中医学内科外来サービスを提供するとともに、臨床上の需要に基づき中医薬を毎回5回分まで提供する。
24日まですでに411人から診療の依頼が来ており、診療回数が2017回にのぼっている。うち50−69歳が最多で、全体の43%を占めている。よく見られる症状としてはは、低質の睡眠、喘息もしくは息切れ、倦怠感などがある。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年10月29日