3日の会期で開かれていた世界トップレベルの科学者が集まる「The3rd World Laureates Forum」が1日、上海で閉幕を迎えた。会期中、復旦大学附属華山病院・感染科の張文宏主任やノーベル賞受賞者、英国オックスフォード大学の医学教授らが対話を展開した。北京日報が報じた。
張主任は、「多くの国で、新型コロナウイルス感染の第2波が起きている。専門家は、西洋諸国では非医薬品介入を採用するのが難しく、社会が開放され、経済活動が再開すると、効果的な介入策を講じることができず、感染が拡大していると分析している。非医薬品介入策を継続的に講じなければ、医療資源の崩壊が起きると、市民に注意を呼び掛けるべきだろう。また、医薬品やワクチンの開発を強化し、高齢者や感染しやすい人を効果的に保護しなければならない」との見方を示した。
そして、「検査を実施しなければ、無症状感染者を発見するのは難しい。それも、感染拡大のリスクとなる。武漢では、10日間で900万人の検査が可能だ。新疆維吾爾(ウイグル)自治区でも、同様の大規模PCR検査を実施した。データを分析すると、患者の50%は無症状感染者から感染していることが分かる。無症状感染者にも感染力があるということだ。もし検査を行えば、無症状感染者を発見することができる。しかし、隔離しないなら、検査も意味をなさない。一部の東洋の国は、PCR検査を実施して、無症状感染者を見つけ、隔離することで、新型コロナウイルスを効果的に抑制している。しかし、西洋諸国は、無症状感染者は自宅待機するか、引き続き外出して、感染経路となっている」と指摘した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月3日