「2020年オンライン文学海外進出発展白書」がこのほど発表された。白書によると、海外作品の作家10万人が16万作品以上の文学作品を創作していた。北京日報が報じた。
2019年の時点で、中国から海外に向けて発信されたオンライン文学作品は10万作品を上回り、40以上の「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国家・地域をカバーしている。同年、翻訳版が出版されたオンライン文学作品は3千作品以上。海外進出タイプ別に見ると、翻訳版の割合は72%、原語版15.5%、リメイク版5.6%、その他が6.9%となっている。白書によると、オンライン文学の海外進出は、「翻訳版の規模拡大」、「世界各地での原語版の定着」、「IP共同進出」という3つの大きな傾向がみられた。
また、白書によると、オンライン書籍プラットフォームを運営する「閲文集団」傘下の海外版ポータルサイト「起点国際(Webnovel)」が世界各地の翻訳家と持続的な協力関係を結んでいることに伴い、プラットフォーム上で中国オンライン文学の英語翻訳版作品の数も増加の一途を辿り、すでに1700作品を上回っている。これらの中国オンライン文学を歓迎し、受け入れる人々は、世界各地で増え続けている。ジャンル別に見ると、ファンタジー、マジカル、都市物などさまざまなタイプが網羅されている。
閲文集団はこれまでに、日本、韓国、タイ、ベトナムなどの東南アジア諸国および米国、イギリス、フランス、トルコなどの欧米諸国において、電子書籍出版と印刷書籍出版のライセンス契約を交わしており、授権作品は700作品以上に上る。このうち、冒険ファンタジー「鬼吹灯」シリーズ英語版は、出版の世界最大手である米ペンギン・ランダムハウスから出版されており、ライトノベル「マスターオブスキル 全職高手」は、日本で印刷版が出版されている。このほか、「蒼穹の剣(闘破蒼穹)」などの作品は韓国で出版されている。
また、白書によると、「起点国際(Webnovel)」が2018年4月に海外作品プラットフォームを創設してから現在に至るまでに、海外作品の作家10万人以上を取り扱い、16万作品を超えるオンライン文学作品を誕生させた。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年11月20日