中国情報通信研究院が10日に発表したデータによると、今年1-8月には、中国国内市場の5Gスマートフォン累計出荷量が9367万9千台に達し、発売された5G新機種は141種類に上り、携帯電話全体に占める割合は出荷量が46.3%、新機種が46.8%となった。中国新聞社が伝えた。
8月単月でみると、5Gスマホ出荷量の占める割合がさらに高かった。8月の国内市場の5Gスマホ出荷量は1617万台で、同期の全出荷量のうち60.1%を占め、新発売の機種は22種類で、同期の全新機種の48.9%を占めた。
感染症の打撃を受けたため、5Gが新たな買い換えラッシュをもたらしはしたものの、携帯電話市場は全体として低下傾向にある。2020年8月の国内携帯電話市場の全出荷量は2690万7千台となり、前年同期比12.9%減少した。1-8月の累計は2億200万台で、同19.5%減少した。
ネットワーク、アプリケーション、料金などの要因が5Gスマホの売り上げに影響を与えるとみられる。中国工業・情報化部(省)の当局者が今月初めに述べたところでは、「中国の5Gネットワーク建設は加速を続け、全国ですでに建設された5G基地局は48万ヶ所を超えた。5Gネットワークへの5G端末の接続数も増加を続け、すでに1億台を超えた」という。
アプリでは、5Gの「キラー級のアプリケーション」がまだ登場しておらず、消費者の多くは5G端末に様子見の態度を取っている。中国工程院の■(烏へんにおおざと)賀銓院士は、「5Gは工業技術と情報技術に対して融剤のような役割を果たしており、モバイル通信の新業態はネットワークの能力が備わった後で生まれることになる。5Gはきっと想像も及ばないような新しいアプリを生み出すだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月11日