青空が広がる江蘇省南京市建鄴区の魚嘴湿地公園には、赤と白の縞模様の灯台がそびえ立ち、その近くには、長江が流れている。そしてその向こうには、存在感ある江心洲大橋を目にすることができ、以前は採砂場だったこの場所には今や、美しい景色が広がっている。南京日報が報じた。
第13次五カ年計画(2016‐20年)期間中、南京は、これまで際立っていた環境問題の解決に力を入れた。省生態環境庁が発表した統計によると、2020年11月末の南京の微小粒子状物質(PM2.5)平均濃度は、1立方メートル当たり29マイクログラムと、江蘇省で最も低く、前年同期比で25.6%減となった。
秋から冬にかけて、南京の人々の微信(WeChat)のモーメンツには美しい景色の画像であふれるようになっている。真っ青な空を背景にした紫金山、玄武湖、江心洲、さらに、市民の家の近くを流れる澄んだ川など、南京の人々は身近にある美しい環境をカメラに収めて、次々とモーメンツに投稿している。
南京には、長江、秦淮河、■河(■はさんずいに除)の3本の川が流れ、2018年以降、生産型岸線が21.5キロ後退し、毎年、湿地約200ヘクタールが修復された。これまでに、市全域で、主流岸線解体プロジェクトが160プロジェクト実施され、生態岸線の割合が51%から77.9%まで上昇した。
大気の質の改善という分野で、南京は、史上最も厳格な対策40条を実施。石炭の消費総量や工業汚染を厳しく抑制するほか、自動車の排気ガスや土ほこり、飲食などが原因の汚染の改善を徹底して実施してきた。
また水環境の改善という分野では、市全域で、黒く濁り臭い水を目にすることはほとんどなくなった。その汚水処理能力が大幅に向上し、都市の飲用水の主な水源地の水質も良い状態を保っている。
土壌の修復・改善という分野では、化学工業工場・小南化(以前の南京化工場)などの土地の土壤の修復や移転、営業停止した工業企業約800社の土地を検査、整理するなど、南京は江蘇省において率先して土壌改善を進めている。
南京は現在、第14次五カ年計画(2021‐25年)期間中の生態環境保護計画の制定を急ピッチで進めている。今後5年間、南京はさらに厳格な対策を講じて、青い空と澄んだ水を守り、生態環境の質を継続的に改善していく計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月12日