【セントルイス安藤由紀】米大リーグ、ナ・リーグの優勝決定シリーズで敗退し、シーズンを終えたカージナルスの田口は20日、ロッカー整理のためブッシュスタジアムを訪れた。一夜明けて気持ちは「すっきりした」と晴れやかな笑顔を見せ、「僕はこのチーム、セントルイスのファンが好きですから」と、来季も残留したい意向を示した。
今季は143試合に出場し、114安打、53打点、8本塁打とメジャー4年目で最高の成績を残した。今季を振り返って田口は「満足しちゃいけないと思う。でも、(成績は年々)下がってもいないし、平行線をたどってもいない。そういう点では良かった」と総括した。ただ、「負けて終わったんでね」と悔しさもにじませ、「ワールドシリーズも見ませんよ」と話した。
来季の契約に関しては「僕は待つ身。カージナルスの出方次第」と白紙を強調したものの、外野の戦力として残留要請を受けるのは確実とみられている。「日本に帰ることはない」と、日本球界復帰の可能性は明確に否定する。目標の「世界一」に向けて「まだまだ力をつけないといけない」と、36歳のベテランは意欲的だった。