101回目を迎えた米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)、ホワイトソックス(ア・リーグ)-アストロズ(ナ・リーグ)は22日、シカゴのUSセルラー・フィールドで開幕し、ホワイトソックスが5-3で第1戦を制した。
ホワイトソックスの井口資仁内野手は「2番・二塁」で先発出場したが、5打数無安打に終わった。第1-3打席は内野ゴロ、第4打席は三振、第5打席は右飛だった。
日本選手のワールドシリーズ先発出場は、2002年の新庄剛志外野手(当時ジャイアンツ)、03年の松井秀喜外野手(ヤンキース)、04年の田口壮外野手(カージナルス)に続き4人目。
46年ぶり出場のホワイトソックスはコントレラス、球団創設44年目で初進出のアストロズは43歳のクレメンスが先発。
ホワイトソックスは一回にダイの右越えソロ本塁打で先制。同点とされた直後の二回は3安打などで2点を勝ち越した。四回には左脚を痛めたクレメンスに代わるロドリゲスからクリーディが左中間にソロ本塁打を放ち、八回にも1点を追加。コントレラス-コッツ-ジェンクスのリレーで逃げ切った。(共同)
▽ホワイトソックス・ギーエン監督 これがうちの試合。毎試合のようにいい守備を見せてきた。だからいつも投手には本塁打でなければアウトにできるチャンスはあると言っている。
▽アストロズ・ガーナー監督 クレメンスのけがは深刻ではない。今後は状態を見て決める。打線はチャンスはつくった。八回の好機で彼らは得点に結び付けられなかったが、今までは同じ状況で打ってくれたのを知っている。(共同)
〇…アストロズのクレメンスは先発ではワールドシリーズ史上2番目の高齢となる43歳での登板だった。最高齢はフィラデルフィア・アスレチックスのクインの46歳で、1929年にカブスとの第4戦に先発した。
ホワイトソックスの先発コントレラスが3死球。71年にキソン(パイレーツ)が記録して以来34年ぶりのワールドシリーズタイ記録となった。
アストロズのラムが史上29人目の同シリーズ初打席本塁打した。昨年のオルティス(レッドソックス)、ボンズ(ジャイアンツ)、マリス(ヤンキース)らが記録している。(AP共同)
〇…ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ全米3番目の大都市シカゴでワールドシリーズが行われたのは、1959年10月8日のホワイトソックス-ドジャース第6戦以来、46年ぶり。当時の球場はコミスキー・パークで、ホワイトソックスは4敗目を喫して敗れた。
シカゴに本拠地を置くもう一つの球団、カブスは45年を最後に60年もワールドシリーズに出ていない。
第3戦からは全米4番目の都市、ヒューストンに舞台を移し、テキサス州で初めてワールドシリーズが行われる。(共同)