【ニューヨーク木村旬】トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は12日、ニューヨークで開いた同社の経営戦略説明会で、「ハイブリッド車と従来の(ガソリンエンジン)車のエンジン部分の価格差をできるだけ早期に半分にしたい」と述べ、同社の「プリウス」などハイブリッド車の価格引き下げに意欲を示した。
原油高の中、燃費効率の優れたハイブリッド車の売れ行きが伸びているが、トヨタは「10年代初頭に世界で年100万台のハイブリッド車販売」との目標を掲げており、価格引き下げで販売を一段と加速させたいとの意向を示したものだ。
ハイブリッド車はガソリンエンジンと電気モーターを併用し、ガソリンエンジン車より価格が高い。1500CCクラスで約30万~40万円とされる、価格差の大半をエンジン部分が占めている。
渡辺社長は「原油高がこのまま続けば、(車の)需要に影響が出てくる」と懸念を示し、「さらに燃費の良い車を作り、提供していかないといけない」とハイブリッド車などの技術革新を急ぐ考えを強調した。
毎日新聞 2005年9月13日 10時39分