今月21日に開幕する体操の第38回世界選手権(豪州・メルボルン)へ向けて調整中の日本男子代表5人は12日、東京・国立スポーツ科学センターでの1週間にわたる合宿を終え、各選手が大会への抱負などを語った。
今大会は団体戦がなく、男女個人総合と種目別が行われる。男子個人総合には03年の前回大会で銅メダルの冨田洋之(セントラルスポーツ)と、7月の世界選手権最終選考会(NHK杯)を制した水鳥寿思(徳洲会)が出場を予定している。
冨田は「ゆかとあん馬がもう少しだけど、他の種目は仕上がっている」と、順調ぶりをアピール。「現地に入ってから完成度を上げたい」と語り、日本男子では31年ぶりとなる個人総合優勝を狙う。水鳥も「試合が続いて疲労があったが、合宿をきっかけに良くなってきた」と自信を見せた。
種目別では前回大会であん馬、鉄棒の2冠を達成した鹿島丈博(セントラルスポーツ)が左肩のけがのため鉄棒を断念して、あん馬と平行棒に出場。鹿島は「鉄棒をやって他が出来なくなるよりは、2種目に絞りたい」と語った。主将の山田辰也(コナミスポーツ)はつり輪、関口栄一(同)はゆか、跳馬、鉄棒の3種目を予定している。
女子は10日に合宿を終了しており、日本チームは14日に豪州へ出発する。【堤浩一郎】