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W杯試合球にGK泣かせの「和製」技術

ワールドカップに日本から参加するのは代表選手たちばかりではないのです。今回の大会で世界中が注目している「あるモノ」もその一つです。

 2006 FIFAワールドカップ。かつてないほど、攻撃的なサッカーが展開されそうです。それというのも、試合球に採用された「+(プラス)チームガイスト」が「サッカーを変える」と言われているのです。

 「このボールでフリーキックも試したし、何度か使ってみたけど、とても気に入っているよ」(イングランド代表 デビッド・ベッカム選手)

 ベッカム選手もお気に入り。今までのボールとどう違うのでしょうか。

 「(シュートを)撃った側にすると、速く感じる」(柏レイソル 永井俊太 選手)
 「(ボールの回転が)いろいろ不規則に、野球でいうとナックルのように飛んでくるんですよ。キーパー側としてはすごく迷惑です」(柏レイソル 加藤慎也 選手)

 シュートのスピードやパスの精度が向上。しかも、不規則に揺れながら飛んで行くため、キーパー泣かせのボールなのです。

 「縫い目も、今までは角が出来るというか、でも今回のボールは丸みがある。フリーキックやカーブをかけたらどういうふうに曲がるのか楽しみですね」(日本代表 中村俊輔 選手)

 中村選手が指摘するように、従来の手縫いのボールは縫い目が角張って、その部分が特に硬かったのです。今回は特殊な技術でパネルを張り合わせたため、表面はなめらかで均一な硬さを実現しました。

 この特殊技術、実は日本のボールメーカー「モルテン」がFIFA=国際サッカー連盟とドイツのメーカー「アディダス」に提供したモノです。

 「現段階では究極のボールだと思いますね」(モルテン モノ作り本部 永尾幸則さん)

 日本の技術がサッカーを変えようとしています。(03日16:11)

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