サッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグG組の韓国ーフランス戦。
W杯ではブラジルを破った前々回大会決勝以来、5試合ぶりに得点したフランスだったが、格下の韓国を相手にリードを守り切れなかった。ドメネク監督は「あまり怖くない相手だったが…。残念だ」と顔をしかめた。
シュート数では15対5と圧倒したが、得点は前半9分、ビルトルドのパスを受けたアンリが左足でけり込んだ1点だけ。後半は途中出場のリベリらが何度か突破を仕掛けたが、周囲が連動せずゴール前で行き詰まった。
ドメネク監督は「2点目が入ったのに審判に見過ごされた。あれが分岐点だ」と、前半31分の場面を振り返った。左CKを頭で合わせたビエラのシュートはGKにはじき返されたが、既にゴールラインを越えていたようにも見えた。アンリは「主審はビデオを見て反省してほしい」と言った。
だが、そのアンリも後半40分、ジダンから縦パスを受けてGKと1対1になりながら逸機。もしも決めていれば「幻のゴール」を嘆くことはなかっただろう。フランスに98年大会を制したころの勇姿は見当たらない。(共同)
毎日新聞 2006年6月19日 10時08分