札幌市を中心としたマンションの耐震データ偽造問題で、北海道は20日、偽造を行った浅沼良一2級建築士(47)を免許取り消し処分にした。同日の道建築審査会(会長、野口孝博・北大工学部教授)の同意を得て本人に通知した。技量不足から29件もの偽造を繰り返した行為を建築士法の「不誠実な行為」に相当すると判断、最も重い処分とした。
道は「免許を有する者としてあるまじき行為」と指摘したが、刑事告発については法的に「設計者」の立場にないことから札幌市を含め見送る方針。
今後、道は浅沼元建築士に仕事を依頼していた1級建築士に対する国の処分を受けて元請け16社を処分する。【有田浩子、去石信一】
毎日新聞 2006年7月20日 20時22分