国土交通省は22日、姉歯(あねは)秀次・1級建築士(48)が偽造したマンションやホテルの構造計算書20棟分を審査していた指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区)について、週内にも建築基準法に基づく立ち入り検査に入る方針を固めた。イー社は「偽造は巧妙で見抜けるものではなかった」としているが、国交省は「通常の検査で偽造は発見されたはず」とみており、立ち入り検査で偽造計算書を見抜けなかった経緯を詳しく調べる。
国交省はイー社に対して、偽造が発覚した経緯や耐震強度が不足していた物件の構造計算書の審査方法などについて、確認書を送付。同日までの回答を求めていた。
イー社のこれまでの説明によると、10月20日の定期監査で姉歯建築士による構造計算書が偽造されていたことが発覚。社内調査の結果、20棟についてのみ偽造が判明したとしていた。
しかし21日には国交省が発表した以外の品川区のビジネスホテルについても、第三者検査機関によって、姉歯建築士の偽造計算書が発見されたことが明らかになってる。