厚生労働省と和歌山県は26日、花粉症への効能をうたった花粉加工食品「パピラ」が原因の疑いのある健康被害があったと発表した。県内の40代女性が23日に飲用後、全身にじんましんが出て息苦しくなるアレルギーによるショック症状を起こし、一時意識不明になった。同省によると、山形県の「健森」の製造販売で、この食品が疑われる健康被害の報告は初めてという。
パピラはスギの芽を乾燥させた加工品で、女性は昨年も飲用し、今年は今回初めて飲んだという。症状は快方に向かっている。同省は、アレルギー症状の緩和を目的とした製品の可能性があるとして、薬事法違反の疑いも含めて調べる。【最上聡】