埼玉県東松山市の元河川下水道課長が、市発注の下水道事業をめぐる指名競争入札に参加した業者から賄賂を受け取った疑いが強まり、埼玉県警は、この元課長を収賄の疑いで逮捕しました。
収賄の疑いで逮捕されたのは、東松山市の元河川下水道課長、平野敏男容疑者(58)です。
調べによりますと、平野容疑者は2003年10月頃、市が発注した「浄化センターなどの維持管理業務」の指名競争入札をめぐり、志木市の業者から入札参加への便宜を図るなどした謝礼として、現金30万円を受け取った疑いが持たれています。
調べに対し、平野容疑者は容疑を認めた上、「金は小遣いや生活費に使った」と供述しているということです。警察は、贈賄側の業者については、すでに時効になっているとして立件を見送りました。(11日11:23)