全日本実業団対抗女子駅伝(12月13日・岐阜)の関西、中国、九州地区の予選を兼ねた「2009実業団女子駅伝西日本大会」(3地区実業団陸上競技連盟主催、毎日新聞社など共催)が25日、福岡・宗像市と福津市を結ぶコースで開かれ、3区からトップを守ったダイハツが2時間16分55秒で初優勝した。天満屋が2位、ワコールが3位。九州地区では十八銀行の5位が最高だった。
優勝争いは2区までで、ダイハツ、ワコール、天満屋の3チームに絞られた。ダイハツは3区・中里がトップに立ち、4区・坂井田も2位との差を30秒以上に広げた。続く木崎、出田と確実な走りでゴールした。後半型オーダーを組んだ天満屋は5、6区で中村、浦田が区間賞を獲得したが、20秒及ばなかった。ワコールは1区・野田頭が区間賞の出だしを見せたが、3区で3位に後退すると追い上げられなかった。
このほか、全日本大会には、関西(4枠)から4位・ノーリツ、8位・四国電力▽中国(3枠)から6位・ユニクロ、11位・デオデオ▽九州(3枠)から7位・九電工と、今年創部のキヤノンアスリートクラブ(AC)九州が10位に入って出場権を獲得した。
◇3区終盤で逆転
○…今年から3地区合同に一新された大会で、初代の「西日本王者」に輝いたのは、絶対的なエースを擁する天満屋、ワコールではなく、総合力で勝るダイハツだった。林監督は「6人とも頑張ったが、勝因は木崎、中里」と、日本代表として今月、世界ハーフマラソン(英国)に出場した主力2人の名を挙げた。
序盤から「3強」の争いが続く玄海路。5秒遅れの2位でタスキを受けた3区の中里は、前のワコールをあえて追わず、後ろの天満屋に並ばれても動じない。「風もあったので、利用させてもらった」。天満屋の背後についてワコールとの差を徐々に詰め、再び「3強」の争いに持ち込むと、ラスト700メートルで一気に加速。区間賞の走りで後続を突き放した。5区の木崎も先頭を死守。区間賞こそ天満屋・中村に譲ったが、ワコール・福士と並ぶ区間2位。追撃ムードを断ち切った。
【総合成績】(6区間42.195キロ)(1)ダイハツ(石山、岩村、中里、坂井田、木崎、出田)2時間16分55秒=2年連続19回目(2)天満屋(泉、小原、重友、坂本、中村、浦田)2時間17分15秒=18年連続18回目(3)ワコール(野田頭、箱山、樋口、中條、福士、湯田)2時間18分31秒=10年連続17回目(4)ノーリツ2時間21分30秒=2年ぶり11回目(5)十八銀行2時間22分0秒=6年連続11回目(6)ユニクロ2時間22分11秒=3年連続5回目(7)九電工2時間22分44秒=19年連続19回目(8)四国電力2時間24分12秒=2年ぶり11回目(9)大塚製薬2時間26分13秒(10)キヤノンAC九州2時間26分39秒=初出場(11)デオデオ2時間26分44秒=21年連続21回目(12)TOTO2時間27分27秒(13)ナンチク2時間31分13秒(14)鹿児島銀行2時間38分0秒
(関西上位4、中国上位3、九州上位3の各チームが全日本実業団対抗女子駅伝に出場)