財務省が9日発表した1月の対外及び対内証券売買契約などの状況(指定報告機関ベース)によると、海外投資家による日本株の投資は5カ月ぶりの売り越しだった。売越額は8970億円と2014年3月(1兆2337億円)以来10カ月ぶりの大きさだった。
原油安やギリシャ政局の不透明感を背景に投資家心理が冷え込み、日本株の持ち高を圧縮する動きが広がったようだ。
中長期債は7カ月ぶりの売り越し。短期債は2カ月ぶりの買い越しだった。
一方、国内投資家による海外株式の投資は2カ月連続の買い越し。買越額は1兆6189億円と、現行方式で統計を始めた05年1月以降で最大だった。年金基金の動向を映すとされる信託銀行の買い越しが中心だった。
中長期債は2カ月ぶりの買い越し。短期債は10カ月連続の買い越し。〔日経QUICKニュース(NQN)〕