日銀が9日発表した1月の貸出・預金動向(速報)によると、全国の銀行(都市銀行、地方銀行、第二地銀)の貸出平均残高は前年同月比2.6%増だった。M&A(合併・買収)向けや不動産向けの貸し出しが好調だった。ただ、2014年12月(2.8%増)に比べ伸び率は鈍化した。昨年末にかけて企業の決算や賞与に関連した貸し出しが増えたが、1月は返済があり、日銀は「(全般に貸し出しが伸びている)基調に変わりはない」(金融機構局)とみている。
業態別に見ると、都銀の貸出残高は1.4%増。地銀と第二地銀を合わせた貸出残高は3.8%増だった。銀行に信金を加えた残高は2.5%増。
手形や小切手を除き、譲渡性預金を含んだ銀行の預金残高は、都銀、地銀、第二地銀の合計で前年同月比3.8%増。14年12月は4.2%増だった。法人の預金減が多く前月と比べた伸び率は縮小した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕