鹿島(1812)が10日発表した2014年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比69%増の235億円だった。国内外の子会社で手掛ける建築や土木、開発事業が堅調に推移した。有価証券売却益の計上などに伴う特別損益の改善も利益を押し上げた。 売上高は13%増の1兆1745億円、営業利益は73%増の241億円だった。管理部門の経費削減など販管費の減少も寄与した。半面、建築工事の採算性を示す完成工事総利益率(単体ベース)は5%と、前年同期から1ポイント低下。過去に受注した一部の建築工事で採算が悪化した。 15年3月期の連結業績は、14年10月に下方修正した予想を据え置いた。純利益は前期比33%減の140億円、営業利益は4%増の240億円となる見込み。売上高は8%増の1兆6400億円を想定する。既に14年4~12月期の利益額は通期予想を上回っているが「資材費や労務費が上昇する可能性など先行きのリスクを保守的に見積もっている」(広報担当者)という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕 |
鹿島の4~12月期、純利益69%増 子会社の建築・土木など堅調
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